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定年退職を続々と迎える団塊世代。 定年退職後の生活費はいくらかかる? 年金はどうやって確認したらいい? 定年退職しないで、まだまだ働くにはどうしたらいい? 趣味と実益を兼ねて 有益な情報をお届けします。
団塊世代の私は、戦後生まれですから
言論統制されていた日本の体験はないんですが、
最近よく言われる「劇場型」のマスコミには
逆に危険性を感じてしまいます…。
話題に上がっている光母子事件。
被告が死刑になるかどうかは、裁判所、司法が決めること。
解明された事実を正しく伝えることが、マスコミの役割。
どのメディアも、犯人憎しの報道で同じ方向を向いていて、
事実を追う媒体はまったくありません。
これは「ジャーナリズムの放棄」を意味するのではないでしょうか。
異常な事件と、真面目な遺族。
そして被告を取り巻く弁護団。
劇場型に仕上げるには、格好の題材なのでしょう。
普通の感情としては、当然被告は死刑にすべき…と働きます。
ですが、被告が苦しんできた家庭内暴力のような
不幸な現実に光をあてるマスコミはほぼ皆無。
公平な事実報道がされない危険性。
これは1年後という目の前に例の裁判員制度の開始が
待っているから、なのでしょうね。
今回、光母子事件の判決は死刑と出ましたが、
これで一見落着ではなく、
この問題の持つ意味は、これからいろいろと出てくるのでしょう。
試験的に5つのグループで模擬裁判をしたら、
4つのグループは執行猶予判決だったのに対し、
1つのグループは実刑判決。
つまりグループによって判決が変わった…という事実。
アメリカの陪審員制度では当たり前のようにある
光景ではありますが、日本のような均一村社会では、
当然求められる結論も、1つであるべき…というのが
一般的なのでしょう。
だけど、その日本人は、マスコミの報道に流されやすい…。
そこに今回の光母子周辺のマスコミ報道への
危険性が指摘されているのでしょう。
マスコミは劇場を盛り上げるだけ盛り上げて、
いつの間にか、「それ」が判決にも影響力を持ってしまうことに気づかないと
ならないでしょう。
好き勝手やっている者に自由など与えられないのと同様、
自由と好き勝手をはき違えたものに、言論の自由などという
言葉は、言えないはずなんですけどね…。
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2008.04.15 | Trackback() | 団塊世代の一言
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