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定年退職を続々と迎える団塊世代。 定年退職後の生活費はいくらかかる? 年金はどうやって確認したらいい? 定年退職しないで、まだまだ働くにはどうしたらいい? 趣味と実益を兼ねて 有益な情報をお届けします。
団塊世代の私らが定年退職前の
働き盛りに体験した為替相場の
急激なアップダウン。
1982年270円→1995年(80円)
ここ6年ほど、ずっと停滞していた為替相場は
どうしてここまで変動したのでしょう。
それには、「円キャリー取引」がキーワードの1つにあるようです。
「円キャリー取引」というのは、
円を借りて外国資産(外貨など)に投資をすることをいいます。
シンプルな例でみてみましょう。
日本の金利が1%とし、米国は5%だとしましょう。
こんな時に、みなさんはどう投資するか?
手持ちに日本円がある場合、日本の預金だと1%の利息ですが、
外貨預金をすることで5%の利息を得ることができます。要するに、利ざやを稼げるわけです。
しかし、手持ちに日本円を持っていない外国人投資家は
どうするのかというと、日本で低金利の円を借りて、
海外に“持ち運び(キャリーして)”、海外の高金利な資産に投資してるんですね。
日本円は、歴史的に見ても、世界的に見ても超低金利なので、
そこに目をつけた海外の投資家が、日本の円に殺到しているわけです。
また、米国は2004年の夏から、ユーロも2005年12月から政策金利を引き上げ始めましたが、
それが円キャリー取引にさらに拍車をかけました。
FXの人気。
これに加えて、ここ数年個人投資家にもその裾野を広げてきた
FX(外国為替証拠金取引)も、一つの原因と言われています。
FXは、手持ちの証拠金の何倍もの規模のお金を取引することがほとんどです。
では、手持ちのお金の何倍もの大きなお金はどこからでてくるのでしょう?
実は、手持ちの証拠金以外のお金は、円で借りて外貨に投資をしているわけです。
これも、実質的には円キャリー取引と同じですよね。
本来であれば、円安になれば、輸出産業の多い日本の景気は良くなるため、
時間が経つと、金利が高くなり、かつ円高になっていくのですが、
日本の経済状況・米国との関係などから、日本の金利はまだ高くできないのが実情です。
こうして続いた低金利政策が、ますます円キャリー取引に拍車をかけたわけです。
それを横目に、世界の投資家は、日本から円を借り、円を売り、外国通貨への投資に
向かっていったのですね。
日本への大きな影響は?
今までは、この円キャリー取引は、
「円を借りて→円を売り→外貨を買う」という流れを生むため、
円安の原因となっていました。日本は製造立国で、
輸出企業が多く、円安の方が経済に与える影響は良いため、
日本政府も黙認していることも一つの理由です。
しかし、サブプライム問題が起きたことで、投資家達はその資金を手じまうために、
今までと逆行して「外貨を売り→円を買い→円を返す」という流れになりました。
そのため、急激な円高になったというわけです。
このまま円高が進むとどうなるのでしょう?
日本の企業、特に輸出企業の業績には悪影響を与えます。
特に、中小企業は大きな痛手を被るでしょう。
では、大手企業は?
大手企業ともなると、円高に備えて為替予約をしています。
為替予約とは、将来の急激な為替相場の変動に備えて、
あらかじめ決められたレートで換金できるように予約をしておくことですが、
大手企業の為替予約も「半年先まで」と言う企業が多いようです。
今後、半年以上も円高が続くとなると、日本を代表する大手企業にも大きな影響を与え、
会社によっては海外戦略の見直しをはからなければいけない企業もでてくるでしょう。
トヨタ、任天堂、ソニーなど海外売り上げが絶大に大きい大企業は
半年後に影響が大きく出てくるはずです。
このあとは、ちょっと様子見……になりそうですね。
▼円安vs円高
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2008.03.18 | Trackback() | 団塊生活の知恵
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